WebRelease 2.75S リリースのお知らせ
WebRelease 2.75S をリリースいたしました。このリリースは WebRelease 2.75R に対するメンテナンスリリースです。
2.75R 以前のバージョンをお使いのお客様はこのバージョンへのアップデートをお願いいたします。
Tomcat をアップデート
2.75S では Tomcat が 8.5.78 にアップデートされています。このアップデートにより、安定性、安全性が改善されています。
Java をアップデート
2.75S では OpenJDK Amazon Corretto 8 が 1.8.0_332 にアップデートされています。このアップデートにより、安定性、安全性が改善されています。なお、このアップデートには脆弱性対応が含まれています。なるべく早い段階で 2.75S へのバージョンアップをお願いいたします。
AWS の CloudFront の invalidate の対応を強化
WebRelease と AWS の CloudFront を併用している場合 WebRelease から公開サーバへのコンテンツのアップロードの後 CloudFront のキャッシュをクリアすべく CloudFront に対して invalidate のリクエストを行うことができます。しかし、このリクエストがエラー (503 Service Unavailable) になってしまう場合が発生している模様です。Invalidate のリクエスト自体は 2.75R 以前でも最大で 50 回リトライしているのですが、それでも、さらにリトライ回数が必要ではないかというご要望もいただいていました。
今回のバージョンから、チャネル設定画面にてリトライ回数を設定できるようになりました。リトライ回数を増やして運用を試みたい場合には、この新機能でリトライ回数の設定を行ってください。
Java の Heap 外メモリの膨張傾向への対応
2.75R までの WebRelease では、Java のヒープ外メモリの割り当て量が膨張する傾向がありました。この傾向は CPU Core 数の多いサーバで表面化する場合が多いようです。この問題の原因は Red Hat Enterprise Linux 6 以降で加えられた glibc 内の malloc の動作変更に起因しているものと考えられます。
今回のリリースから、WebRelease の動作時に環境変数 MALLOC_ARENA_MAX に 2 を設定して稼働させるように変更が加えられました。この変更により、問題が解消または十分に緩和されるものと思われます。
従来製品との互換性
WebRelease 2.75S は WebRelease 2.75R に対して十分な互換性を維持しています。
最終更新2022年04月20日
このバージョンで修正された不具合
WebRelease 2.75S では下記の不具合が修正されました。
HTMLElements オブジェクトのメソッドに使用できないものがある
識別番号
3157
該当バージョン
2.75Q 以降
不具合の詳細
HTMLElements オブジェクトの以下のメソッドが呼び出せない。
addStyle() asArray() WebRelease 2.75Q で jsoup のバージョンを変更したことに起因している。
改修方法
修正いたしました。
プレビュー用の URL でログインするとログイン履歴にユーザ名が残らない場合がある
識別番号
3155
該当バージョン
2.75R 以前
不具合の詳細
プレビュー用の URL を使って preview する。この時、ID/Password が求められる。この時のログインは正常に操作履歴に記録される。 上記のプレビューから、ユーザのセッションタイムアウト時間が経過する以前に、同一の、または、他のプレビュー用の URL を使ってページをプレビューする。この場合は ID/Password の提示は求められずにプレビューできる。この時のプレビューも操作履歴にログインとして記録されるが、このケースで残される操作履歴のユーザ名欄が空欄のまま操作履歴が記録されてしまう。 操作履歴への記録が不十分である点を除いて他に影響はありません。
改修方法
修正いたしました。
TLS 1.2 を必要とするメールサーバを経由してのメール送信ができない
識別番号
3150
該当バージョン
2.75R 以前
不具合の詳細
Microsofot の smtp.office365.com など、メールの送信に TLS 1.2 を必須とするサーバを経由してのメール送信ができない。
改修方法
JavaMail のバージョンを 1.6.2 に変更することで対応いたしました。