WebRelease 2.75D リリースのお知らせ
WebRelease 2.75D をリリースいたしました。このリリースは WebRelease 2.75C に対するバグフィックスリリースです。
2.75C 以前のバージョンをお使いのお客様はこのバージョンへのアップデートをお願いいたします。
Java をアップデート
2.75D では OpenJDK Amazon Corretto 8 が 1.8.0_232 にアップデートされています。このアップデートにより、安定性、安全性が改善されています。
Tomcat をアップデート
2.75D では Tomcat が 8.5.47 にアップデートされています。このアップデートにより、安定性、安全性が改善されています。
対応プラットフォームの追加
2.75D では、以下の OS がサポート対象プラットフォームに追加されました。
- Red Hat Enterprise Linux 8
- CentOS 8
- macOS Catalina v10.15
一部機能の性能改善
一部機能で性能が改善されました。性能改善は WebRelease とブラウザの間の通信量を削減することによって達成されています。この改善により主に、WebRelease とブラウザの間のネットワークの性能が低め(10Mbps 程度以下) の環境での画面の操作感が改善されることが期待できます。例えば、クラウド上の WebRelease をモバイル回線経由で利用する局面などで効果を感じられるでしょう。
- Accept-Encoding: gzip ヘッダのある要求に応じて gzip 圧縮したレスポンスを返すようになりました。圧縮対象となる mime-type は text/html text/xml text/plain text/css text/javascript application/javascript application/json application/xml image/svg+xml です。圧縮は、サイズが 128 byte 以上のレスポンスに対して行われます。
- 画像の表示に lazyloading を行うように改良されました。ページ編集画面やリソース一覧画面で lazyloading が機能します。lazyloading はモダンブラウザ限定の機能です。IE 系のブラウザでは機能しません。
- ブラウザのキャッシュをさらに活用するために etag ヘッダと if-none-match ヘッダに関連する処理を強化しました。
従来製品との互換性
WebRelease 2.75D は WebRelease 2.75C に対して十分な互換性を維持しています。
このバージョンで修正された不具合
WebRelease 2.75D では下記の不具合が修正されました。
[1]テンプレート中での正しい要素参照がエラーになる | |
識別番号 | 2745 |
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該当バージョン | 2.75 以降 |
不具合の詳細 | 正しく定義されていて、参照できるはずの要素であるにもかかわらず、テンプレートの展開やメソッド内からその要素を参照すると『「...」という要素はありません。』や『「...」は定義されていません。』というコンテンツ生成エラーが発生してしまい FTP がエラーに終わってしまう。 このエラーが一旦発生すると、WebRelease を再起動するするまで同様のエラーが出続ける。 この問題は、Version 2.75A の 識別番号 2687 の修正もれとなっていた箇所の追加修正です。 |
改修方法 | 修正いたしました。この問題は 2.75 - 2.75C 固有の問題です。2.75 リリース時に混入した不具合です。申し訳ありませんでした。 |
[2]承認依頼メールの配送先に指定されていてもメールが配送されない場合がある | |
識別番号 | 2742 |
該当バージョン | 2.50 以降 |
不具合の詳細 | 承認ステップ S の承認担当者に指定されているユーザ A が、承認ステップ S への承認を依頼する側の操作を行った場合、承認依頼画面で To: の欄で自分 (A) を承認依頼メールの配送先に指定しても、Cc: 欄で、自分 (A) への承認依頼メールの配送を行わないようにチェックボックスを外した設定を行うと、ユーザ A には承認依頼メールが配送されない。To: と Cc: の両方に含まれるユーザに対して、Cc: 欄で承認依頼メールを配送をしない設定をするとメールが配送されない。 |
改修方法 | 修正いたしました。 |
[3]Amazon S3 に対して大きなファイルがアップロードできない場合がある | |
識別番号 | 2601 |
該当バージョン | 2.75 以降 |
不具合の詳細 | コンテンツのアップロード先に Amazon S3 を指定している場合に、大きなファイル (200M byte 程度以上) がアップロードできない場合がある。 |
改修方法 | 修正いたしました。 |