FTPの設定

次は FTP の設定を行なってゆきます。

WebRelease は静的コンテンツ配信型の CMS です。作成したコンテンツは ftp/sftp で公開サーバへアップロードされ公開されます。または、AWS S3 に直接アップロードすることもできます。WebRelease では、コンテンツを作成し、それを公開する段階になったら、FTP という処理を起動して作成されたコンテンツを公開サーバや AWS S3 へ配信します。

  • WebRelease では、コンテンツの公開を行う場合は FTP を起動するということを覚えておいてください。
  • FTP は必ずしも手動で起動する必要があるわけではありません。さまざまな条件で自動起動することができます。
  • WebRelease では FTP と呼んでいる処理ですが、その実態はコンテンツの生成と配信処理の全体を指しています。ブログ系の CMS の場合では「再構築」と呼ばれている処理に近いものです。または Static Site Generator と呼ばれる範疇のツールのサイト生成と配信を合わせたような処理とも言えるでしょう。

FTPの設定

では FTP の設定を行ないましょう。FTP の設定は「FTP 管理」の「FTP 設定」画面で行います。

  • FTP の設定は、マネージャーまたはエディター権限を持っているスタッフだけが実行可能です。
  • WebRelease にはマルチデバイス配信の機能があります。実際の ftp/sftp サーバへの接続情報(ログインID やパスワードなど)は、この FTP 設定ではなく、後ほど説明するチャネルと呼ばれる別の仕組に指定します。

では、各項目を設定してゆきましょう。なお、設定項目の詳細については、下記リンク先の WebRelease 2.70 ユーザーズマニュアルを参照してください。

FTP 起動モード

FTP を起動するモードを指定します。ここでは AUTO を指定しておきましょう。ページを公開・公開終了すると自動で FTP が起動される設定です。また、ページの公開開始指定時刻、公開終了指定時刻に連動して自動で FTP が起動されます。

FTP オプション

「編集中のテンプレートがあってもコンテンツ生成とアップロードを実行する」を ON にしておきます。このオプションは、開発中のテンプレートがあっても FTP が起動できるようにするものです。開発作業を行っている間はこのオプションを ON にしておく方が便利です。このオプションが OFF になっていると、いずれかのテンプレートまたはコンポーネントのステータスが編集中になっている場合には FTP が起動しなくなります。実サイトの運用中は、安全のために OFF の方が良いでしょう。

「FTP 実行通知メールアドレス」欄には、FTP が実行されたときにそれを通知するメールを配信するメールアドレスを指定しておくことができます。この通知機能を利用するためには、WebRelease に対してメールサーバの設定を行う必要があるのですが、今はまだその設定をおこなっていないので、ここではひとまず空欄にしておきましょう。

「エラー通知メールアドレス」欄には、FTP でエラーが発生した時にそれを通知するメールアドレスを指定することができます。ここも、今はひとまず空欄にしておきましょう。

設定項目に入力したら画面右上の「保存」ボタンをクリックしてください。FTP 設定は完了です。

まとめ

FTP の設定は、ひとまずこれで終了です。

  • ftp/sftp サーバへの接続情報は続いて説明する「チャネル」に指定します。