WebRelease 2.60A リリースのお知らせ
WebRelease 2.60A をリリースいたしました。このリリースは WebRelease 2.60 に対するバグフィックスリリースです。
2.60 以前のバージョンをお使いのお客様はこのバージョンへのアップデートをお願いいたします。
このバージョンでの新機能の追加はありません。
XML 連携機能の改善
WebRelease には、外部の http サーバに置かれている xml ドキュメントを取り込んでコンテンツの一部として加工して使用することができる機能が搭載されています。 WebRelease 2.60A では、この機能が一部改善されています。
WebRelease の FTP の設定を AUTO に指定している場合、外部の xml ドキュメントの変更を、指定されたポーリング間隔でチェックし、変更があった場合に FTP を起動して、更新された xml を取り込んで新しいコンテンツ生成しなおし、それを公開サーバにアップロードする機能が働きます。この時、 2.60 以前のバージョンの WebRelease は、xml ドキュメントの変更の有無を http サーバのレスポンスコードによって判定していました。http サーバから 200 (OK) が返されてきた場合には、実際に取得した xml ドキュメントが前回取得したものと差異があるかどうかをチェックすることなく xml ドキュメントに変更があったものとして FTP を起動していました。xml ドキュメントに変更がない場合には http サーバは 304 (Not Modified) を返してくることを前提とした動作となっていました。
今回のバージョン 2.60A からは、http サーバのレスポンスコードによって差異の有無を判定するのではなく、実際に取得した xml ドキュメントを比較して、差異があるかどうかを判定するように改良されています。これにより、例えば、動的に xml ドキュメントを生成するタイプのサーバなどが、常に 200 (OK) を返してくるケースなどでも、不必要に FTP が起動されることを防ぐことができるようになりました。
2.60A では接続タイムアウト時間が変更されました。http サーバに問題が発生した場合など、xml ドキュメントを取得できない場合があります。従来の 2.60 以前のバージョンでは、エラーと判断するまでのタイムアウト時間は 60 秒程度に設定されていましたが、2.60A では、タイムアウトは 5 秒程度に短縮されました。(この時間は、相手サーバに対する接続が完了するまでの時間です。xml ドキュメントのダウンロードを含めた時間ではありません)
もうひとつ、変更点があります。WebRelease 2.60A では、一旦エラーが発生したサーバに対する再アクセスのタイミングが変更されました。バージョン 2.60 以前の WebRelease では、http サーバからの xml ドキュメントの取得に失敗した場合、そのサーバに対しては、最低 10 秒程度の時間が経過するまで、更なる xml ドキュメントの取得は行わない動作となっていました。WebRelease 2.60A からは、このアクセスしない時間が 60 秒に延長されました。一旦エラーが発生すると、60 秒程度、該当するサーバへの xml ドキュメントの取得は試みられることはなくなり、問題が発生しているサーバまたは通過経路への負担の増加を防げるようになりました。
Java 1.6.0_37 の採用
本バージョンから Java のバージョンが 1.6.0_37 にアップデートされました。これにより、以前の Java 実行環境に存在していたいくつかのセキュリティ上の脆弱性が改善されています。
WebRelease を Mac OS X 上で利用する場合、Java の実行環境には WebRelease に同梱されているものではなく、Mac OS X に同梱されているものが使われます。Mac OS X につきましても、先日、1.6.0_37 がリリースされています。
従来製品との互換性
WebRelease 2.60A は WebRelease 2.60 に対して十分な互換性を維持しています。
このバージョンで修正された不具合
WebRelease 2.60A では下記の不具合が修正されました。
[1]承認依頼ボタンが表示されないケースで、ボタンが表示されない理由がわかりにくい | |
識別番号 | 1398 |
---|---|
該当バージョン | 2.40 - 2.60 |
不具合の詳細 | あるページにおいて、いずれかのリビジョンに対して承認フローが起動されている状態では、他のリビジョンに対して新たに別途の承認フローを起動する操作は、仕様上できない。その場合、他のリビジョンに対しては「承認依頼」ボタンが表示されないが、ボタンが表示されていない理由がわかりにくく不便である。 |
改修方法 | 他のリビジョンで承認ワークフローが進行中の場合には、その旨メッセージが表示されるように改良いたしました。 |
[2]サブディレクトリ型チャネル上の必要なファイルが公開サーバ上で削除されてしまうことがある | |
識別番号 | 1397 |
該当バージョン | 2.60 |
不具合の詳細 | FTP 実行中に、ある URL のページが公開終了になると同時に、同じ URL に他のページがアップロードされる(差し替えが発生する)ケースで、サブディレクトリ型チャネルにおいて、該当する URL のファイルが削除されてしまう。 |
改修方法 | 修正いたしました。 |
[3]ページが公開終了にならない場合がある | |
識別番号 | 1396 |
該当バージョン | 2.60 |
不具合の詳細 | あるファイルが公開終了になる時に、同時に、同じ URL に他のページがアップロードされる場合(例えばバージョニングフォルダを使ってコンテンツのバージョンを差し替える場合など)に、公開終了になるはずの側のページの状態が「公開終了」にならずに「公開中」のままに取り残されてしまう。 |
改修方法 | 修正いたしました。 |
[4]FTP AUTO 時に公開ボタンを連続してクリックするとページが公開待のままになってしまう場合がある | |
識別番号 | 1395 |
該当バージョン | 2.30 - 2.60 |
不具合の詳細 | FTP の設定を AUTO にしている場合に、ページ一覧画面などでページの公開ボタンを複数のページに対して連続してクリックしてゆくと、最初にクリックしたページについては公開処理が行われるが、ふたつめ以降にクリックしたページについては「公開待」の状態のままになってしまうことがある。公開待になっているページは次回に FTP が起動された時点で公開処理我行われ「公開中」になる。 |
改修方法 | 修正いたしました。 |
[5]IE10 でページ編集画面中のプルダウンメニューが正常に表示されない | |
識別番号 | 1394 |
該当バージョン | 2.60 |
不具合の詳細 | IE 10 で WebRelease を使用した場合に、ページ編集画面中に表示されるプルダウンメニュー(要素の挿入、追加などのメニュー)が正常に表示されない場合がある。メニューとしては動作するが、リストアイテムに対してビュレットが表示されてしまう。 |
改修方法 | 修正いたしました。 |
[6]テンプレートの「コンテンツ生成オプション」の全角&記号の半角への変換 | |
識別番号 | 1393 |
該当バージョン | 2.60 |
不具合の詳細 | テンプレートの「コンテンツ生成オプション」の機能の中に「[全角で表記された記号 (!”#$%&’()*+,-./:;<=>?@[\]^_`{|}~) を対応する半角表記に変換する」というオプション設定があるが、この設定を ON にした状態では全角&記号はそのまま半角&記号に変換されてしまう。利便性を考えると & へ変換される方が望ましい。 |
改修方法 | 修正いたしました。全角の&記号は & というシーケンスに変換されるように動作が変更されました。 |
[7]辞書への文字や語句の登録時にスペースのみの語を登録しようとするとエラーとなる | |
識別番号 | 1392 |
該当バージョン | 2.60 |
不具合の詳細 | 各種辞書に対して、書き換え対象となる(書き換えられる側)の語にスペースのみ(半角および全角)の語を登録しようとすると、白い画面が表示される。または、ブラウザのダウンロードパネルが表示されてしまう。 |
改修方法 | 修正いたしました。 |
[8]マルチチャネル時のコンテンツ生成エラー発生時の FTP 記録の訂正 | |
識別番号 | 1389 |
該当バージョン | 2.60 |
不具合の詳細 | main 以外にチャネルを定義してマルチチャネル状態で WebRelease を使用している場合、FTP 実行時に main 以外のいずれかのチャネルでコンテンツ生成エラーが発生すると、FTP 記録に残されるエラーを起こしたチャネルの名前として、実際にエラーの発生したチャネルの名前ではなく main として記録されてしまう。 |
改修方法 | 実際にコンテンツ生成エラーが発生したチャネルの名前が記録されるように修正いたしました。 |
[9]wr-errorタグで出力されるメッセージがプレビュー画面上で文字化けする | |
識別番号 | 1388 |
該当バージョン | 2.60 |
不具合の詳細 | チャネル設定の文字セットを UTF-8 以外(例えば、SJIS)にした場合、 wr-error タグで日本語のメッセージを出力すると、文字化けする。 |
改修方法 | 修正いたしました。 |
[10]ページ編集画面中の入力エリアの「デフォルトで閉じて表示」指定が無効になることがある | |
識別番号 | 1386 |
該当バージョン | 2.60 |
不具合の詳細 | 要素に対しては「デフォルトで閉じて表示」という指定ができるが、この指定をしておいても、ページ編集画面で要素を追加(挿入)した場合には、追加した要素およびその下位にあるすべての要素について「デフォルトで閉じて表示」の指定の有無に関わらず、開いた状態でページ編集画面が生成されてしまう。 |
改修方法 | 修正いたしました。 |
[11]WYSIWYG エディタの「編集画面の最大化」のボタンが動作しない | |
識別番号 | 1384 |
該当バージョン | 2.40 - 2.60 |
不具合の詳細 | WYSIWYG エディタの「編集画面の最大化」のボタンが動作しない。この機能は、WYSIWYG エディタを、ページ編集画面のほぼ全域に広げて、大きな WYSIWYG エディタとして動作させるものだが、エディタ領域を広げるボタンをクリックしても WYSIWYG エディタ領域が広がらない。 |
改修方法 | 修正いたしました。 |
[12]IE 9 以降で WYSIWYG エディタのダイアログパネルが表示できない場合がある | |
識別番号 | 1382 |
該当バージョン | 2.40 - 2.60 |
不具合の詳細 | IE 9 以降で WYSIWYG エディタのダイアログパネルが表示できない場合がある。その影響で IE 9 以降で WYSIWYG エディタを使う場合に作表や画像のプロパティ指定などのパネルが表示できず、それらの操作ができない。 |
改修方法 | 修正いたしました。 |
[13]コンポーネント編集の排他制御が不十分な箇所がある | |
識別番号 | 1380 |
該当バージョン | 2.50 - 2.60 |
不具合の詳細 | ユーザ A がコンポーネント X を編集中には、そのコンポーネント編集画面に入るための「編集」ボタンは、ユーザ A 以外の他のユーザには表示されず、従って、他のユーザはコンポーネント X を編集することはできない。この部分については排他制御は機能している。しかしながら、ユーザBがコンポーネント X を参照している他のテンプレートの編集画面から、コンポーネント要素をクリックすると、ユーザ A が編集中のコンポーネント X の編集画面に入れてしまう。 |
改修方法 | 修正いたしました。 |
[14]リンク要素のリンク先が「テンプレートで指定」の場合にリンクが解除できなくなる場合がある | |
識別番号 | 1379 |
該当バージョン | 2.60 以前 |
不具合の詳細 | テンプレート中のリンク要素に対して、リンク先の指定を「テンプレートで指定」に指定した状態で、そのリンク要素にリンク先を指定すると、そのリンク先を解除出来なくなってしまう場合がある。 |
改修方法 | 修正いたしました。 |
[15]一括ページ登録に不正な CSV ファイルを指定すると白い空白画面が表示されてしまう | |
識別番号 | 1376 |
該当バージョン | 2.60 |
不具合の詳細 | 一括ページ登録を行うときに、指定する CSV ファイルがテンプレートの形状と合致していないなど、誤った内容の CSV ファイルを指定すると、一括ページ登録の操作を行った時に白い空の画面が表示されてしまう。または、ブラウザのダウンロードパネルが表示されてしまう。 |
改修方法 | 修正いたしました。 |
[16]上書きアップロードしたテンプレートのリソースにアクセスできない | |
識別番号 | 1372 |
該当バージョン | 2.60 |
不具合の詳細 | テンプレートに対して上書きアップロードすると、そのテンプレートのリソースがプレビュー画面でアクセスできず 404 (Not found) になる。 |
改修方法 | 修正いたしました。 |
[17]WebRelease がデッドロックする場合がある | |
識別番号 | 1370 |
該当バージョン | 2.60 以前 |
不具合の詳細 | WebRelease がごく稀にデッドロックすることがある。復旧には WebRelease の再起動が必要となる。 |
改修方法 | 修正いたしました。 |
[18]チャネル削除ボタンをクリックしてもチャネルが削除できない | |
識別番号 | 1364 |
該当バージョン | 2.60 |
不具合の詳細 | チャネル削除ボタンは、システム管理者またはマネージャー権限を持つサイトのスタッフに対して表示されるが、マネージャ権限を持つサイトのスタッフは、ボタンをクリックしても実際にはチャネルが削除できない。チャネルを削除するためには、システム管理者権限が必須となっている。 |
改修方法 | 修正いたしました。 |