WebRelease 2.60B リリースのお知らせ

WebRelease 2.60B をリリースいたしました。このリリースは WebRelease 2.60A に対するバグフィックスリリースです。 また、2.60A に対する性能強化版です。

2.60A 以前のバージョンをお使いのお客様はこのバージョンへのアップデートをお願いいたします。

このバージョンでの新機能の追加はありません。

性能の改善の内容

WebRelease 2.60B には、2.60A 以前のバージョンに比較して性能が改善されている部分があります。

まず wr-return タグの動作性能が向上しています。小さなメソッドを多数呼び出す部分のあるテンプレートやコンポーネントを使用している場合に、この性能改善の効果が得られる可能性があります。この性能改善により、 FTP 時間(コンテンツ生成時間)が短縮されます。なお、メソッドの呼び出し回数が少ない状況(数十万回程度以下)では、効果があまり得られない可能性があります。

2.60 および 2.60A には、サブディレクトリ型のチャネルを使用しているサイトで、FTP 所要時間(コンテンツ生成時間)がページ数の二乗に比例して長くなってしまう問題がありました。これは、ページ数が概ね 1,000 ページを超えるサイトで、サブディレクトリ型チャネルを使用して、多チャンネル配信を行っている場合に発生していました。2.60B ではこの問題が解決されています。

2.60B では、ページ編集画面の描画性能が向上しています。テンプレート中に、多くの繰り返し項目やセレクタがある場合、そのテンプレートで作成するページのページ編集画面が非常に大きくなってしまう(数 M Byte 規模のサイズになる)場合があります。2.60B では、ページ編集画面の HTML の生成と javascript のコードが一部効率化されているため、ページ編集画面の描画が少し高速化されています。主に、日付入力項目を多数持っているページで効果が期待できます。なお、効率化の多くの部分が javascript の効率化となっているため、特に javascript の実行性能の低いブラウザで大きな効果が得られます。一方で javascript の性能が非常に高いモダンブラウザではあまり効果が得られない場合があります。

性能改善の効果が実際のサイト運営に寄与するかどうかは、サイトの規模やテンプレートの構造、WebRelease の利用環境などに大きく左右されます。場合によってはアップデートを行っても性能改善の効果が得られない場合も考えられます。本バージョンは性能の改善を保証するものではありません。あらかじめご了承のほどお願いいたします。

従来製品との互換性

WebRelease 2.60B は WebRelease 2.60A に対して十分な互換性を維持しています。

このバージョンで修正された不具合

WebRelease 2.60B では下記の不具合が修正されました。

[1]エディタ設定を上書きアップロードするとアップロードした設定がストレージに書き込まれない
識別番号 1424
該当バージョン 2.60A 以前
不具合の詳細

エディタ設定を上書きアップロードすると、アップロードした設定がストレージに書き込まれない。そのまま WebRelease を再起動すると、アップロード前の設定に戻ってしまう。
上書きではなく、エディタ設定を新規アップロードした場合には問題は発生しない。
また、上書きアップロードした場合でも、そのエディタ設定のいずれかの箇所に修正を加えて保存する操作を行っていれば、その時点でストレージに書き込まれるため問題は発生しない。

改修方法

修正いたしました。

[2]ページ編集画面で、チェックボックス入力項目に対し、誤って未入力エラーが表示されることがある
識別番号 1420
該当バージョン 2.60A 以前
不具合の詳細

必須入力の指定があるチェックボックス要素を持っているテンプレートで、CSV ファイルを使って一括ページ作成を行った場合、ページは正常に作成され、チェックボックス要素にも正しく値が入っているにもかかわらず、そのページをページ編集画面で編集し、保存ボタンをクリックすると、チェックボックス要素に対して「この項目には必ず入力してください。」というエラーメッセージが表示されてしまう。
誤ってエラーメッセージが表示されるだけであり、それ以外の動作には支障はない。

改修方法

不要なエラーが表示されないように修正いたしました。

[3]WebRelease から発送されたメールを受信した際に送信日時が表示されない場合がある
識別番号 1410
該当バージョン 2.60A 以前
不具合の詳細

WebRelease から発送されたメール、例えば、承認依頼メールなど、を受信した場合に、メールの発信日時が表示されない場合がある。

改修方法

メール発送時に Date: ヘッダを付すように修正いたしました。なお、多くの場合 MTA が Date: ヘッダを補ってくれていたため、症状が発生するケースは少なかった模様です。

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