テンプレートを作成・編集できるのは、デザイナー権限をもっているスタッフだけです。
5章 テンプレート
テンプレートは「テンプレート一覧」画面で「新規テンプレート」ボタンをクリックすると作成することができます。
「新規テンプレート」ボタンをクリックすると「名称未設定テンプレート」という名前のテンプレートが作られます。作成されたテンプレートに設定を加えてゆくことでテンプレートを完成させます。
テンプレートを作成・編集できるのは、デザイナー権限をもっているスタッフだけです。
テンプレートを作成するとテンプレートの名前や説明を設定するためのテンプレート設定画面が表示されます。テンプレートに各種設定をおこなってゆきます。
このテンプレートを保管しておきたいフォルダを指定します。
テンプレートには名前をつけることができます。各テンプレートには、その内容や使途に応じた適切な名前をつけてください。 テンプレート名はテンプレートを選択する場面で、後述のテンプレート説明とともに表示されます。
テンプレートの名称は、必要に応じて随時変更して構いません。テンプレート名の変更は、既にそのテンプレートを使って作成されているページに影響を与えることはありません。なお、テンプレートの名称を変更したら、そのテンプレートを使っている可能性のあるサイトのスタッフに、名称を変更した旨を知らせておく方が良いでしょう。
テンプレート種別は下記の3種類です。いずれかを選んでください。
普通のページは、このタイプのテンプレートで作成します。ページを公開すると、このタイプのテンプレートを使って作成されたページは公開サーバにアップロードされ公開されます。公開テンプレートで作成されたページの展開結果、画像、添付ファイルは公開サーバに配信さます。また、ページとページ中の要素の値を他のページから参照することができます。
他のページの部分を構成するためのデータを入力するページを作成する場合に指定します。ページデータテンプレートで作成されたページの展開結果はプレビュー専用となり公開サーバには配信されませんが、ページの画像と添付ファイルは公開サーバに配信されます。ページの要素は他のページから参照することができます。
アップロード対象としないページを作成する場合に指定します。非公開テンプレートで作成されたページの展開結果、画像、添付ファイルはプレビュー専用となり公開サーバには配信されません。また、ページやページ中の要素は非公開テンプレートを使って作成されたページからしか参照できません。このタイプのテンプレートは、コンテンツを整理したり、作業状況を管理するためのサマリーを作成するときに使用します。
ページデータテンプレートまたは非公開テンプレートで作成されたページは公開サーバ上に配信されません。従って URL を持ちません。これらのタイプのテンプレートでページを作成する場合には、ページ編集画面でのファイル名が設定できません。また、同画面に URL は表示されません。
このテンプレートで作成されたページを公開サーバにアップロードする際に使用する文字エンコーディングを指定します。「 チャネルのエンコーディングに従う」を指定すると、そのチャネル向けのコンテンツを生成する場合には、そのチャネルに指定されている文字エンコーディングが使用されるようになります。文字エンコーディングについては「チャネル設定」を参照してください。
このテンプレートで作成したページを公開サーバにアップロードした時のファイル名のサフィックスを指定します。一般的には "html" や "xml" などを指定しておくとよいでしょう。
ここで指定したサフィックスはページ作成時に自動的に生成されるファイル名に使われます。あるページだけ異なるサフィックスにしたい場合は、ページ編集画面で変更してください。
このテンプレートで作成したページを公開サーバにアップロードした時のファイルのモードを指定します。「デフォルト」を指定すると、サーバ側で設定されているデフォルトのモード(644 など)になります。特にファイルのモードを指定する必要がない場合には「デフォルト」を指定しておくとよいでしょう。
指定可能なモードは下記のとおりです。
WebRelease から公開サーバにファイルを転送する時に、公開サーバ上でのファイルのモードの設定を行いません。サーバ側で決めるファイルモードでコンテンツが公開されます。 普通はこの設定で良いでしょう。
一般的なモードです。
公開サーバに Apache を使用している場合で、その Apache に XBitHack on の動作をさせたい場合にこのモードを指定します。XBitHack については Apache のマニュアルを参照してください。
公開サーバに Apache を使用している場合で、その Apache に XBitHack full の動作をさせたい場合にこのモードを指定します。XBitHack については Apache のマニュアルを参照してください。
CGI などの実行可能ファイルを WebRelease で生成してサーバに転送する場合に使用することがあります。
600, 640, 700, 740 750 のモードを指定することができます。
ファイルモードの指定は「公開テンプレート」についてのみ行うことができます。「ページデータテンプレート」と、「非公開テンプレート」は、公開サーバ上に html がアップロードされることはないので、ファイルモードの指定はできません。
公開サーバへのコンテンツ転送に FTP を使用している場合、FTP サーバ側の機能または設定によっては、モード設定が正常に動作しない場合があります。ファイル転送プロトコルに SFTP を使用している場合にはモード設定は常に正しく行われるでしょう。
アップロード先に Amazon S3 を指定しているチャネルについては、ここで指定したモードは使用されません。S3 ではファイルのモード設定はできないためです。
WebRelease は、バージョンによってテンプレートの展開の解釈が違う場合があります。古いバージョンの WebRelease で作成されたテンプレートをそのまま使用するために、ここでWTL (WebRelease Template Language) バージョンが指定できるようになっています。
WebRelease 2.70 でテンプレートを新規に作成すると、WTL バージョンは 2.70 に固定され、WTL バージョンの選択はできません。
古いバージョンの WebRelease で作成したテンプレートを 2.70 環境にアップロードしたり、WebRelease をアップグレードすると、プルダウンメニューで2.01互換モード/ 2.2互換モード/ 2.21互換モード/ 2.30互換モード/ 2.40互換モードのいずれかを選択できるようになります。
WTL バージョンを旧版の WebRelease 互換モードに設定して使用すると、WebRelease はそのテンプレートで作成されたコンテンツの生成を行なう場合に、可能な限り旧版の動作を再現しながら処理を進めます。これにより、以前に作成したテンプレートで生成したページの処理結果が、WebRelease のバージョンアップで違った結果になってしまうことを極力防いでいます。
一方で、旧版との互換モードを指定している限り、テンプレート中で新バージョンの機能を使うことはできません。たとえば新バージョンで導入された関数を旧版の互換モードが指定されているテンプレートの展開の中で使用することはできません。
一旦作成したテンプレートは、リニューアルなどのタイミングで、なるべく最新の WTL バージョンで稼動させるようにメンテナンスを行なっていただくことをお推めいたします。
「テンプレート一覧」画面または「コンポーネント一覧」画面の右上に表示される「WTL 設定」ボタンをクリックすると WLT 一括設定パネルが表示されます。このパネルを使えば、複数のテンプレートやコンポーネントに対して WTL バージョンを一括して設定することができます。
この項目を指定することで、展開結果のサイズの上限値を指定することができます。
この制限は、主にテンプレートの作成中に使用します。テンプレートの作成中には、例えば、入れ子になっている wr-for タグの閉じタグの記述が間違っているようなことが起こりがちです。そのような状態のテンプレートで作成されているページを Preview した場合など、予期せぬ非常に大きな展開結果を生成してしまい、それがシステム全体のレスポンス低下やメモリ不足などの障害を引き起こしてしまう可能性があります。テンプレート作成作業中には展開結果のサイズの上限を指定しておくことをお推めします。
新規にテンプレートを作成すると、展開結果サイズ制限の初期値は「10 M バイト」となります。ほとんどの場合、この初期値のまま使用していただいて問題ないと考えられますが、必要があれば制限値を変更して使用してください。
展開結果のサイズ制限は FTP 実行時にも適用されます。
「可能なかぎりエラーを検出」のチェックを ON にしておくと、コンテンツ生成時に、可能な限りエラーチェックを行い、エラーをレポートします。OFF にしておくと、エラーをなるべく抑えながらコンテンツ生成を行うように動作します。 なるべく ON にしてエラーが検出される状況でお使いください。
コンテンツ生成の動作に関する設定オプションです。
のなかから、必要なチェックボックスをオンにしておくと、展開の結果生成されるコンテンツ中の該当する全角を半角に、また半角を全角に自動変換するフィルター処理が行なわれます。
「全角スペースを除去する」を指定しておくと、コンテンツ中に含まれている全角のスペースがすべて除去されます。
「改行コードを LF (0x0a) に統一」をオンにしておくと、行末の改行コードを NewLine (0x0a) に自動変換します。生成されるコンテンツが HTML ではなく、実行されるスクリプトの場合、行末コードに 0x0a が要求される場合があります。そういったコンテンツを生成するテンプレードでは、このチェックボックスをオンにしておいてください。
テンプレートに関する設定オプションです。
このチェックボックスを ON にしておくと、そのテンプレートで作成されるページでは「公開開始指定時刻」の入力が必須となります。未入力状態でページを保存するとエラーメッセージが表示されるようになります。
このチェックボックスを ON にしておくと、そのテンプレートで作成されるページでは「公開終了指定時刻」の入力が必須となります。未入力状態でページを保存するとエラーメッセージが表示されるようになります。
このチェックボックスを ON にしておくと、このテンプレートを使っての新規ページの作成を禁止することができます。リニューアルに伴ってテンプレートを作り直したり、企画の終了により使うことのなくなったテンプレートなどに対してこのチェックボックスを ON にしておけば、そのテンプレートを使っての新規ページの作成を禁止することができます。
このチェックを ON にしておくと、テンプレートが削除できなくなります。テンプレートを誤って削除しないようにするための機能です。テンプレートを削除する場合には、一旦このチェックを OFF にして画面右上の「保存」ボタンをクリックし、削除禁止を解除してから削除してください。
テンプレートの種類が増えてくると名前だけではテンプレートの違いを表現しにくくなってくる場合があります。テンプレートには、名前以外に簡単な説明をつけることができるようになっています。ページ作成時など、テンプレートを選ぶ必要のある状況では、テンプレートの名前とともに、テンプレート説明が表示されます。テンプレートの内容を理解しやすくするために、テンプレートに簡潔な説明をつけておいてください。
テンプレートの設定はいつでも変更可能です。既に作成されているテンプレートを編集したい場合には、テンプレート一覧画面で目的のテンプレートの編集ボタンをクリックします。