3章 サイトの作成
4. サイトリソース
WebRelease は、サイトごとにリソースを持つことができます。サイトのリソースには、そのサイト内のページで共通に使用したい画像、CSS、スクリプトなどを登録しておきます。登録されたリソースは、そのサイトのテンプレートの「展開」の中や、ページに直接記述する html や css の中から参照することができます。
リソースはテンプレートにも設定できます。テンプレートに登録したリソースは、そのテンプレート内でのみ参照することができますが、サイトに登録したリソースは、複数のテンプレートやページから参照することができます。広く共有したいリソースは、サイトのリソースとして登録しておくと便利です。
WebRelease にはテンプレートのダウンロード機能があります。これは、作成したテンプレートをダウンロードし、他のサイトにアップロードして使用することができる機能です。
テンプレートに登録したリソースはダウンロードされたテンプレートの中に含まれますが、サイトリソースはダウンロードされたテンプレートには含まれません。従って、アップロード先のサイトでそのテンプレートを使用した場合に、サイトリソースの参照部分がエラーとなる場合があります。その場合、そのリソース名と同じリソースをアップロード先のサイトのサイトリソースまたは、アップロードしたテンプレートのテンプレートリソースとして登録してください。
リソースに登録できるファイルの種類は、gif jpg png svg css js など、基本的にファイルのタイプはなんでも登録可能です。
リソースを登録する場合にはリソースのサフィックスに注意してください。リソースが公開 Web サーバに転送され、それが Web サーバを経由してユーザの PC 上のブラウザに配信された時に、リソースが正しいコンテントタイプ(ファイルの種類を表わす記号)をともなってブラウザに届けられる必要があります。
多くの Web サーバはファイルのサフィックスを使ってコンテントタイプを決定しています。リソースを登録する場合には、それが意図したコンテントタイプでブラウザまで届くようにサフィックスに注意して登録することが必要です。
- JavaScript のスクリプトファイルの場合には .js で終るファイル名としてください。
- CSS ファイルの場合には .css で終るファイル名としてください。
リソースの名前
リソースには名前をつけることができます。この名前はテンプレートの「展開」の中でそのリソースを参照する時に使用することができます。名前のついていないリソースはリソース名での参照はできませんので、それらのリソースの参照はリソースへのパス名(相対または絶対いずれも可)で行います。
リソースに名前をつける場合、リソースの名前はサイト内でユニークになるようにつけてください。ひとつのサイトに同じ名前のリソースがふたつ以上あると、展開のなかでリソースをユニークに特定することができなくなります。
普通は、サイトリソースの名前は、テンプレートリソース名や要素名と重複しないように付けると良いでしょう。もし、サイトリソース名とテンプレートリソース名が衝突していたら、その参照はテンプレートリソースへの参照とみなされます。例えば、テンプレートにリソース「button」があり、サイトリソースにもリソース「button」がある場合、展開中のリソースを参照する記述「%button%」はテンプレートリソースへの参照として処理されます。
リソース名を使うと、下記のようなメリットが得られる場合があります。
リソースの名前の命名規則については下記を参照してください。
リソースのファイル名
リソースのファイル名にはそのリソースをアップロードした時のファイル名がそのまま使用されます。または、リソース登録時にファイル名を変更することができます。
サイトリソースが置かれる公開サーバ上でのディレクトリ
登録されたサイトリソースは、公開 Web サーバ上の指定されたディレクトリに配信されます。特に指定を行わない場合、WebRelease はサイト設定で指定した FTP 先ディレクトリの直下にすべてのサイトリソースを配信します。サイトリソースを他のディレクトリに置きたい場合には、サイトリソース画面でトップのディレクトリ(/ という名前がついています)にサブディレクトリを作成し、その下にリソースを置いてください。ディレクトリ構造は自由に作成できます。