公開サーバへのコンテンツ転送に FTP を使用している場合、FTP サーバ側の機能または設定によっては、モード設定が正常に動作しない場合があります。ファイル転送プロトコルに SFTP を使用している場合にはモード設定は常に正しく行われるでしょう。
3章 サイトの作成 - 4. サイトリソース
登録されているリソースを編集したり設定を加えることができます。リソース一覧画面で編集したいリソースの操作欄にあるボタンをクリックすることでそのリソースの編集画面に入ることができます。
リソース編集画面の構成は、そのリソースが画像系のリソースなのか、html / css / js など、テキスト系リソースなのかによって若干異なります。まず、テキスト系のリソースの編集画面について説明します。
テキスト系リソースの編集画面は下記のようになっています。
リソースが置かれているディレクトリ位置を表しています。このポップアップを操作すればリソースを任意のフォルダに移動することができます。
リソースのファイル名が表示されています。ファイル名を変更したい場合には、この欄に新ファイル名を指定してください。
このリソースが公開サーバにアップロードされるときのファイルのモードを指定します。特別な理由がない限りデフォルトのままで良いでしょう。デフォルト」を指定すると、サーバ側で設定されているデフォルトのモード(644 など)になります。公開サーバ上で特別なモードにしておく必要がある場合には(例えば、実行ビットが立っている必要があるなど)希望のモードを指定してください。
公開サーバへのコンテンツ転送に FTP を使用している場合、FTP サーバ側の機能または設定によっては、モード設定が正常に動作しない場合があります。ファイル転送プロトコルに SFTP を使用している場合にはモード設定は常に正しく行われるでしょう。
ファイルモードに関する説明は「テンプレートの作成」の章に詳しく説明されていますのでそちらも参考にしてください。
リソースにリソース名がついていれば、それが表示されます。リソース名を変更する場合にはこの欄にリソース名を指定してください。
このリソースを公開サーバに配信する際に使用すべき文字セットを指定してください。多くの場合 "Unicode UTF-8" で問題ないでしょう。
css の場合は、css の先頭付近に @charset ルールが指定されている場合があります。その場合 @charset で指定されている文字コードで配信する必要がありますので、ここでは文字コードを直接指定せずに「css 中の @charset ルールに従う」を指定しておいてください。または、@charset に指定されているのと同じ文字コードを指定してください。「css 中の @charset ルールに従う」を指定してある状況で css 中に @charset ルールが指定されていない場合には utf-8 で配信されます。
リソースが html の場合は、このポップアップに「html 中の charset 属性の値に従う」という選択肢が表示されます。この指定を選択しておくと、リソースが公開サーバに配信されるときには、charset 属性に指定されている文字コードで配信されます。charset 属性としては <meta charset="..."> と <meta http-equiv="content-type" content="text/html; charset="...." > が考慮されます。「html 中の charset 属性の値に従う」を指定してある状況で html 中に charset 属性が指定されていない場合には utf-8 で配信されます。
特定の文字コードで配信したい場合にはその文字コードを指定してください。
この欄は、リソースが css または js の場合にのみ表示されます。このチェックボックスを ON にすると、リソースを公開サーバに配信する前に、YUI Compressor で圧縮(難読化)してから配信が行われます。css や js の場合は ON にしておくのが良いでしょう。
この欄は、リソースが css js html など、編集可能と思われるコンテントタイプである場合にのみ表示されます。リソースはここで直接編集することができます。
リソースに変更を加えた場合は、画面右上の「保存」または「完了」ボタンをクリックして変更を保存してください。
画像などのバイナリ系のリソースの場合の編集画面は下記のとおりです。画像系の場合に特有な設定項目はありません。
リソースが zip ファイルの場合は zip の中に含まれているファイルの一覧を解凍せずに確認することができます。
パネルには「Zip 内のファイル名の文字コード」欄があります。この欄は、Zip ファイル内の各ファイルのファイル名の文字コードを指定します。ファイル一覧に表示されているファイルのファイル名が文字化けを起こしている場合には、文字コードを変更してみてください。
zip ファイルのリソースは、アップロードした後で、サーバ上で解凍することができます。解凍する場合は画面右上の UnZip ボタンをクリックしてください。
Zip ファイルがパスワードで保護されている場合は、パスワードを指定してください。また、解凍の結果、既存のリソースを上書しても良い場合は、「既存のリソースの上書きを許可する」のチェックボックスを ON にしてください。
パネル右上の「UnZip」ボタンをクリックすると解凍が実行されます。解凍しても、もとの zip ファイルは削除されません。削除が必要であれば手動で別途削除してください。
解凍して展開されたリソースにはリソース名は付きません。必要であれば別途(リソース名一括設定機能などで)リソース名を付けてください。
日本語のファイル名のファイルを含む zip ファイルは解凍できません。リソースのファイル名には日本語のファイル名は使用できません。
解凍して取り出されたファイルの最終更新日は zip ファイル中でそのファイルに指定してあった最終更新日になります。解凍した時刻ではありません。
リソースが html または css であれば、そのリソース中に含まれている外部リンクを抽出してチェックすることができます。html または css のリソースの場合には、リソース編集画面に「外部リンク」タブが表示されます。このタブをクリックすると、そのリソース内に定義されている外部リンクの一覧を見ることができます。
html または css から抽出された URL について、その URL が指している先に WebRelease で管理しているオブジェクト(ページ、リソースなど)が存在しない場合に、その URL は外部リンクであると判定されます。
「外部リンク」タブは「サイト設定」の「外部リンク」タブにある「設定」ボタンで表示されるパネル内で「外部リンクのチェックは行わない」以外に設定されている場合にのみ表示されます。
画面右上の「今すぐチェック」ボタンをクリックすると、抽出された外部リンクに実際にアクセスできるかどうかテストが実行されます。テストでは、実際に外部の URL に向けて HTTP GET リクエストを実行し、リソースが取得できるかどうかをチェックします。
テストには少し時間がかかる場合があります。外部リソースへのアクセスに時間がかかる場合があるためです。一旦「今すぐチェック」ボタンをクリックした後「未チェック」の URL が残っている場合、しばらく(数十秒程度)待ってから画面をリロードしてみてください。チェックが進んでいる場合があります。
ある URL へのテスト実行は 60 秒に 1 回以上は行われません。「今すぐチェック」ボタンを連続してクリックしてもチェックは 60 秒に 1 回が限度です。これは、対向のサーバに負担をかけることがないように設定されている制限です。
テストは WebRelease から行われます。従って、テストが正しく行われるためには、WebRelease サーバから目標となる外部リソースへのアクセスが可能になっている必要があります。例えば、WebRelease サーバが Firewall 内にあり、WebRelease サーバから外部の Web サーバに対して port 80 への接続が制限されている場合、WebRelease からの外部リンクのチェックが行えない場合があります。そのような場合は、実際には該当 URL にリソースが存在していても「リンク切れ」の判定となってしまいます。
チェックの結果リンク切れの判定となった場合でも、実際にリンク切れになっているかどうかはさらに判断の余地があります。ネットワークや対向の Web サーバの事情により、一時的に URL にアクセスできなかっただけかもしれず、しばらくすると復旧することがあるかもしれません。
抽出する外部リンクのサフィックスを指定します。特定のサフィックスの外部リンク、例えば .js のみを抽出して表示したい場合は、js のみ ON にして他のチェックを OFF にしてください。「その他」を ON にしてある場合は、すべてのサフィックスが抽出対象になります。
リソース編集画面の右上には「削除」ボタンがあります。このボタンをクリックすることで、リソースを削除することができます。
また、同様に「ダウンロード」ボタンがあります。このボタンをクリックすることでリソースをダウンロードすることができます。