7章 ページの作成 - 24. ページインポート機能

5. wrp ファイルのインポート

WebRelease には、WebRelease 上で管理されている任意のページをエキスポートする機能があります。ページはページアーカイブファイルとしてエキスポートされ、それらのファイルのサフィックスは .wrp となります。これらの wrp ファイルはインポートすることができます。例えば、開発環境の WebRelease 上で作成したページをエキスポートし、本番環境の WebRelease でインポートすることでページをサイト間／WebRelease 間でコピーすることができます。

• wrp ファイルをインポートするためには、その wrp ファイルを作成した時にそのページが使用していたテンプレートと同じ名前を持つテンプレートが必要です。該当するテンプレートがない場合にはインポートはエラーになり実行されません。
• インポートにより新規にページが作成される場合、そのテンプレートでの新規のページの作成が許可されている必要があります。テンプレート自体に「このテンプレートを使った新規ページの作成を禁止」の設定をしてあるとインポート時にページが作成できないためインポートがエラーになってしまします。また、インポートによってページが作成されようとしているフォルダで、このテンプレートが利用可能な設定になっている必要があります。さらに、インポートを行っているユーザが、そのテンプレートを使うことができる設定になっている必要があります。
• インポートにより既存のいずれかのページが上書きされる場合、上書きされるページが使用しているテンプレートの名前と wrp ファイルがエキスポートされた時にそのページが使用していたテンプレートの名前が一致している必要があります。

インポートの手順

wrp ファイルをインポートする場合には、インポートしたいファイルを WebRelease にアップロードします。

まず、ページを作成したい（インポートしたファイルでページを作成したい）フォルダに移動します。必要があればフォルダを作成すると良いでしょう。今回は example3 というフォルダを作成し、そこに wrp ファイルを取り込んでみることにします。フォルダに移動したら画面右上にある「インポート」ボタンをクリックします。

① 表示されるダイアログで「ファイルをアップロード....」を選びます。
② アップロードしたいファイルを選択します。今回は「こんにちは_Rev_1.wrp」をインポートしてみましょう。ここではファイルをひとつだけインポートしていますが、複数のファイルを指定して同時にインポートすることもできます。

③ 必要に応じて、オプションを設定してください。

既存のファイルの上書きを許可する

既存のファイルの新規リビジョンとしてインポート

取り込んだ html ファイル中の title 要素の値をページタイトルに使用する

取り込んだ html css js ... xhtml ファイルの行末コードを 0x0d + 0x0a (CR + LF) に置き換える

④ ダイアログパネル右上の「インポート」ボタンをクリックすると、コンテンツが取り込まれます。

インポートした wrp ファイルの編集

インポートした wrp ファイルからは普通にテンプレートから作成した場合と同様のページが作成されます。先ほどインポートした「こんにちは_Rev_1.wrp」の編集画面を開いてみましょう。ページ一覧画面の「編集」ボタンをクリックすると編集画面に入ることができます。

インポートしたこんにちは_Rev_1.wrp」の編集画面は下記のようになっているでしょう。

① ページは、wrp ファイルが作成された時のテンプレート「汎用記事」で作成されています。
② 作成時刻と最終更新時刻は、インポートを行った時刻になります。
③ 最終更新者は、インポート操作を行ったユーザになります。
④ インポートを行ったユーザがデザイナ権限を持っている場合に限り復元されます。権限を持っていない場合でもインポートは実行されますがエラーが記録されます。
⑤ ページタイトルは wrp ファイルが作成された時のタイトルになっています。
⑥ ファイル名も wrp ファイルが作成された時のファイル名になっています。

インポートに伴うエラー

エキスポート時とインポート時でテンプレートの定義は同じであることが基本ですが、その名前が一致していればテンプレートの定義が異なっていてもインポート操作自体は実行することができます。ただし、テンプレートの文書型が異なる場合など、インポートにともなってさまざまなエラーが発生することになります。

一度にたくさんのページをインポートする場合もあるため、インポート操作時にエラーメッセージを表示するだけではエラーへの対応が難しくなってしまいます。なので、エラーは「ダッシュボード」に記録されるようになっています。詳しくは下記を参照してください。