3章 サイトの作成 - 3. スタッフ設定
WebRelease では、スタッフの役割が下記の4種類に分類されています。サイトにスタッフを登録するときには、そのスタッフに担当してもらう役割をこの4つの中から選んで指定します。各スタッフに適切な役割を割り当てることで安全に、かつ、円滑にサイトを運営することができます。
この役割を担当しているスタッフは、ページの作成や編集を行なうことができます。実際に作成するページの内容を把握しているユーザがこの役割を担当します。なお、承認ステップの担当者は、そのステップに到来した承認依頼に関連するページを編集する場合には、ライターでなくてもページを編集することができます。
この役割を担当しているスタッフは、作成されたページや、再編集されたページを実際に公開する(公開サーバにアップロードする)ことができます。作成されたページを公開して良いかどうかを判断することができる、コンテンツの責任者がこの役割を担当します。なお、ページの公開を承認プロセスを使って管理している場合には、承認プロセスを通過して承認を得た時点でページが公開されます。この場合には、承認担当者はエディターである必要はありません。
この役割を担当しているスタッフは、テンプレートの作成や編集を行なうことができます。HTML に精通したデザイナーがこの役割を担当します。
この役割を担当しているスタッフは、サイト内の人事権をもっています。サイトのスタッフの登録や抹消を行なうことができます。また、サイト設定の変更を行うことができます。サイト運営全体のマネージャーがこの役割を担当します。
ひとりのスタッフが、いくつか、または、すべての役割を兼務することも可能です。例えば、ひとりで運営管理するサイトでは、そのサイトのスタッフはひとりであり、上記のすべての役割をそのひとりが行なうことになります。一方で、ある程度の規模のサイトでは、数名のスタッフが役割分担をおこなってサイトの運営を行なうことになります。
同じ役割のスタッフは複数いても構いません。例えば、5人のライターと2人のエディター、デザイナーが2人、マネージャーが1人といったスタッフ構成を採ることができます。一方で、すべての役割を誰かが担当していないと正常なサイト運営はできません。スタッフの数が少ない場合には役割を兼務する必要があります。
マネージャーは WebRelease の「システム管理ユーザ」と同じではありません。WebRelease のシステム管理ユーザは、すべてのサイトであらゆる権限をもつユーザとして振る舞え、また、新規のユーザ登録や任意のユーザのパスワードを設定できるなど、システム全般の管理を行ないますが、マネージャーは、そのサイトの管理者としての役割を負っているにすぎません。マネージャーは、WebRelease のユーザとしては「一般ユーザ」でかまいません。
WebRelease は、いつもそのスタッフの役割に応じた画面を表示します。例えば、ライターに対しては「新規ページ」ボタンが表示されますが、ライター以外にはこのボタンは表示されません。マネージャーにはサイト設定を変更するための種々のテキストフィールドが表示されますが、マネージャー以外には表示されません。各スタッフはそれぞれの役割の範囲内でのみ WebRelease の機能を利用することになります。