メールサーバへの接続に STARTTLS または SMTP over SSL を使用する場合、対向するメールサーバが自己署名されている証明書または私設認証局(未知の認証局)により署名されている証明を使用している場合には「証明書のインポート」を行なう必要があります。
11章 システムの運用管理
WebRelease は、以下の機能でメールサーバを使用します。
これらの機能を使用するためには、メールサーバの設定をおこなっておく必要があります。 WebRelease はメールサーバから見た場合 MUA (Mail User Agent) として動作しますので、メールサーバに関する設定はパソコンのメール設定とほぼ同じです。
メールサーバへの接続に STARTTLS または SMTP over SSL を使用する場合、対向するメールサーバが自己署名されている証明書または私設認証局(未知の認証局)により署名されている証明を使用している場合には「証明書のインポート」を行なう必要があります。
メールサーバの設定は「システム管理」画面の「メールサーバ」タブで行ないます。設定を行なうためにはシステム管理者権限のあるユーザでログインして作業する必要があります。
メールの送信に使用するメールサーバのホスト名または IP アドレスを指定します。
接続に使用するポートを指定してください。一般には 587 Submission ポートを使う場合が多いでしょう。その場合 STARTTLS との併用が安全です。
STARTTLS または SMTP over SSL を使用する場合で、対向するメールサーバが自己署名されている証明書または私設認証局(未知の認証局)により署名されている証明書を使用している場合には「証明書のインポート」を行なう必要があります。
特殊なポートを使ってメールサーバに接続する必要のある環境では「その他」を選択してポート番号を直接入力してください。
STARTTLS による経路の暗号化を使用する場合にチェックボックスを ON にしてください。STARTTLS が使用できるかどうかは、対向のメールサーバの仕様を確認してください。
対向するメールサーバが自己署名されている証明書または私設認証局(未知の認証局)により署名されている証明書を使用している場合には「証明書のインポート」を行なう必要があります。
認証には、サーバ側の設定に応じて「なし」または「パスワード」のいずれかを指定してください。
SMTPサーバに接続するときに使用するアカウント(ユーザ名)とそのパスワードを指定します。このふたつの入力欄は、認証方法に「パスワード」を指定した場合にのみ入力してください。
WebRelease から発信されるメールの From アドレスを指定してください。対向するメールサーバのセキュリティポリシによっては、ここで指定したメールアドレスでのメールの発信ができない場合があります。メールサーバは、発送するメールの From アドレスを認証に使用したアカウントによって決定する場合があります。そのような場合には、ここで入力したアドレスは使用されません。一方、認証を「なし」として接続するメールサーバの場合には、この欄で入力されたメールアドレスが使用されることになります。いずれにしても WebRelease としてはこのアドレスの入力は必須です。認証に使用したアカウントに対応するアドレスを指定しておくのが安全かもしれません。
WebRelease から発信されるメールの末尾に付けられる Signature を指定してください。不要であれば空欄でもかまいません。
メールログを保存しておく日数を設定します。ここで指定した日数の間、WebRelease から発信されたメールの発信ログを保存します。必要以上に長い日数を指定するとシステムに負担をかけることになります。なるべく短かめに設定してください。
WebRelease はメールの発送に失敗すると、そのメールについて、一定期間再送を試みます。再送のリトライ間隔は 5分 (固定) です。リトライは、ここで指定した「滞留メールリトライ期間」を経過すると行なわれなくなり、メールの発送はエラーとなります。発送できなかったメールは破棄されます。
メールサーバ設定画面の下部には「滞留メール」の表示欄があります。この欄には、送信待ちになっているメールの情報が表示されます。
メールサーバ設定画面の右上には「送信テスト」ボタンがあります。このボタンをクリックすると、その時のメールサーバ設定を使ってメールの発信テストが実行されます。メールサーバの設定を行ったならば、送信テストを実行してメールが送信できるようになっているかどうか確認してください。
発信されるメールの送り先は、送信テストボタンをクリックしたユーザのユーザプロファイルに設定されているメールアドレスです。
この送信テストメールの送信状況は、比較的細かく WebRelease2.log に記録されます。どうしてもメール発信がうまくいかない場合には同ログファイルを参照して原因を探ってみてください。
WebRelease のメールログは「システム管理」画面の「メールログ」タブで参照することができます。