5章 テンプレート - 4. 要素のタイプ
セレクタはグループ項目に似ています。グループ項目と同様に、セレクタも任意個の子要素を持つ構造を定義する要素です。
セレクタがグループ項目と違うのは、グループ項目の場合、コンテンツ制作者は、子要素ひとつずつにデータを入力するのに対して、セレクタの場合は、子要素のうちのひとつだけを選んでデータを入力するという点です。
例えば、「複数行テキスト」「WYSIWYGエディタ」「イメージ」の三つの子要素をもつセレクタを作成した場合、コンテンツ制作者は、三つのうちのひとつ、例えば「イメージ」を選んで、画像データだけを入力します。このようなセレクタを「要素の繰り返し」を「あり」でテンプレートに準備しておけば、コンテンツ制作者は、都合の良い形式の要素を選びながら、柔軟にコンテンツを構成してゆくことができるようになります。
セレクタ要素の場合、ページ編集画面側には、子要素を選ぶポップアップが表示されます。
例えば「文章」という名前のセレクタがあり、そのセレクタで選択可能な子要素として「タイトル」「文章」「WYSIWYG エディタ」「ピクチャ」「添付ファイル」の5つが定義されているとします。
その場合、ページ編集画面の表示は、例えば、この図のようになります。コンテンツ制作者はプルダウンメニューを使って入力するコンテンツのタイプを選び、入力を行います。いろいろなタイプのコンテンツを入力することができるので、複雑な構成のコンテンツも入力可能です。 セレクタ型の要素をテンプレートやコンポーネントの展開中で参照すると Selector オブジェクトが得られます。展開中では Selector オブジェクトを通して、コンテンツ制作者が選択した子要素を調べながら展開を生成します。詳細は Selector オブジェクトのマニュアルを参照してください。